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トランプ大統領、イスラエル重視をアピール

2017年5月23日 7:04

 イスラエルを訪問しているアメリカのトランプ大統領は22日、現職の大統領として初めてユダヤ教の聖地「嘆きの壁」を訪れ、イスラエル重視をアピールした。対立するパレスチナとの仲介役を本当に果たせるのか。井上幸昌記者が伝える。

 トランプ大統領がすぐさま向かったのは、ユダヤ教の聖地「嘆きの壁」。この地域はイスラエルとパレスチナが帰属を争っていて、歴代大統領は訪問を見送ってきたが、トランプ大統領は初めて足を踏み入れた。

 トランプ大統領「私は長年、イスラエルの絶大な支持者だ」「中東和平は世界で最も難しい合意の一つと聞くが、達成できると思う」

 共通の敵・イラン包囲網を強化する狙いもあるが、一方で、パレスチナ側に不信感を生んだ可能性もある。

 パレスチナ人「アメリカの歴代大統領はパレスチナのために何もしていない。トランプ氏も同じ」「トランプ大統領も過去の大統領と同じだろう」

 23日にパレスチナ側と会談するトランプ大統領。イスラエル重視を見せつけた後だけに、和平の糸口を探れるかは見通せない。