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北極星2型“最終発射実験”映像から何が?

2017年5月22日 17:40

 北朝鮮の国営テレビは、21日の弾道ミサイルの発射実験の映像を放送した。映像から何が読み取れるのだろうか。韓国・ソウルから藤田賢治記者が伝える。

 宇宙空間に達したミサイルからの映像が放送されたり、ミサイルの分離の説明が入ったりするなど、映像を使って発射成果をアピールすることに力を入れていることがうかがえた。

 日本時間22日午後4時前、朝鮮中央テレビは新型の中距離弾道ミサイル「北極星2型」の最終発射実験とされる映像を放送した。

 「北極星2型」は移動式の発射台で運ばれ、その後、カバーが外れてカウントダウンが始まる。移動式の発射台を見せることで発射の兆候がつかみにくくなったと印象づける狙いもあるとみられる。ミサイルは白煙を上げて上昇し、途中で「1段目が分離」と説明する字幕も出る。その後、ミサイルに装着されたカメラで撮影された宇宙空間からの映像も映し出される。

 実験は成功とされ、金正恩委員長は「北極星2型」の実戦配備を承認し、量産を指示した。「北極星2型」が開発段階を過ぎて実際の脅威となる段階に入ったという主張になる。