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イラン・ロウハニ大統領が再選“融和”継続

2017年5月20日 20:03

 イランの大統領選挙で20日、国際社会との融和路線を掲げる保守穏健派で現職のロウハニ大統領が過半数を獲得して勝利し、再選を果たした。

 イラン内務省は、開票率ほぼ100%で、保守穏健派のロウハニ大統領が得票率57%にあたる2350万票あまりを獲得し、勝利したと発表した。事実上の一騎打ちとなった保守強硬派のライシ前検事総長は1570万票あまりで、大差での勝利となった。

 ロウハニ大統領は2015年、アメリカなどとの間で、核開発の縮小と引き換えに経済制裁を解除する核合意を実現した。今回の選挙では有権者がその実績を評価し、国際社会との融和路線の継続を支持した形。

 一方、ライシ師は、保守強硬派の統一候補として反米姿勢を強調したほか、ロウハニ政権の経済政策を徹底的に批判し、終盤に追い上げを見せたが、及ばなかった。