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日中の労働問題話し合うシンポジウム

2017年5月20日 15:07
日中の労働問題話し合うシンポジウム

 日本と中国の労働問題を話し合うシンポジウムが、東京都内の大学で行われた。

 20日に明治大学で行われたシンポジウムには、日本と中国の研究者ら約50人が参加した。日本の労働法の第一人者である花見忠・上智大学名誉教授は、日本の過労死問題について、「日本では昔から“勤労”が美学とされてきた。労働者を蔑視する思想が根本にあることが問題だ」などと指摘した。

 一方、中国の常凱・首都経済貿易大学教授は、中国で非正規雇用が増加している現状などを説明した上で、労働者の権利の保障や正規雇用への転換などが必要だと訴えた。シンポジウムは、21日も行われる。