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TPP11か国協議あす“早期発効”声明へ

2017年5月20日 20:29

 アメリカがTPP(=環太平洋経済連携協定)から離脱を表明したことをうけ、残りの11か国による協議がベトナムで行われている。21日にはアメリカ抜きの11か国で早期の発効を目指す声明を発表する見通し。

 20日は、閣僚らによる個別協議に続き、11か国の交渉官らによる会合が開かれ、日本からは片上首席交渉官が出席した。会合では、閣僚会議で21日にまとめ上げる声明案について議論が行われた。

 声明の原案には「11か国がまとまってTPPの発効に向け可能な道を探ることで合意した」と盛り込まれていて、TPP発効に向けて前に進むための4つの原則が示されている。

 TPPをめぐっては、日本やオーストラリアなどが11か国での発効を目指しているが、ベトナムなど、アメリカ抜きでの発効には慎重な国もあり、最終的な声明でどこまで具体的な方向性を示せるかが焦点となる。