アメリカのトランプ大統領は１７日、ＦＢＩ（＝連邦捜査局）のコミー前長官に元側近の捜査をやめるよう求めたとする報道をめぐり、メディアに「不公平に扱われている」などと批判した。

　士官学校の卒業式で演説したトランプ大統領は、自らの疑惑に関する具体的な報道にはふれなかったものの、メディアを痛烈に批判した。

　トランプ大統領「（メディアに）こんなにひどく、不公平に扱われた政治家はこれまでにいない」

　また、トランプ大統領は、「敵がいるから強くなれる」などと述べ、今後も報道に屈しない姿勢を強調した。

　ホワイトハウスのスパイサー報道官は、コミー前長官がトランプ大統領とのやりとりを記録したとされるメモについて、「正しい内容ではないことは非常にはっきりしている」と改めて反論した。

　一方、ロシアのプーチン大統領は１７日、トランプ大統領がラブロフ外相との会談で、過激派組織「イスラム国」に関する機密情報を漏らしたとされる問題について、「私に機密情報を報告しなかったラブロフ外相を叱らなくてはならない」と、冗談を交え疑惑を否定した。

　さらにプーチン大統領は、会談の記録をアメリカ議会に提出する用意があるとしている。