豊洲 傍聴人から不満噴出 会議打ち切り
東京・豊洲市場の地下水モニタリングの再調査で、環境基準の100倍のベンゼンなどが検出されたことがわかった。専門家会議では18日、その安全対策を議論する予定だったが、傍聴人からの不満が噴出し、会議は途中で打ち切られた。
18日に開かれた専門家会議で4月下旬に行われた地下水モニタリングの再調査の結果が公表され、前回と同じく環境基準の100倍のベンゼンが検出されたことがわかった。また、最大で3.4倍のヒ素も検出されたほか、検出されてはいけないシアンも再調査した30地点のうち19地点で検出された。
18日の会議では、これらの有害物質を含む地下水を封じ込めるための安全対策を議論する予定だったが、途中で、一部の傍聴人から会議の進め方や東京都の対策などについての不満が噴出した。
傍聴人「結論が出ないならきょうはもうやめたほうがいい!」
平田座長「私たちも一生懸命やっているんです。作った資料は説明させていただきたい」
会議は2時間半にわたり紛糾し、安全対策のとりまとめの議論に入る前に時間切れとなった。会議の報告を受けた小池知事は「まとまらなかったと聞きました。中途半端じゃいけませんので…また」と話した。
専門家会議の次の日程は決まっていないという。