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【話題】29人の主人公「あだち工場男子」

2017年5月18日 21:12
【話題】29人の主人公「あだち工場男子」

 ネットで話題の言葉を取り上げ、話題のウラ側を探っていく「ホットワード」。今回は「あだち工場男子」とは?

 「あだち工場男子」は、東京都足立区の26の町工場で働く20代から30代の男子29人が主人公の写真集で、先月28日に発売されました。金属加工や段ボール製造、和菓子の製造まで様々な業種が取り上げられていて、真剣な表情で働く工場男子を格好良く写しています。

 ニッポンのモノづくりの魅力を再発見することができ、足立区の「工場男子」だけを取り上げた写真集に、ネット上では

「作業着に萌える!」
「真面目に働いている姿はステキです」
「意外と売れるかも」

 といった反応がありました。

 なぜ「足立区の工場男子」なんでしょうか。この本を出版した足立区の印刷会社「しまや出版」に話を聞きました。足立区の工場数は、東京23区の中で大田区に次いで2番目に多く、その業界では有名な実力のある工場がたくさんあるそうです。

 しかし、あまり知られていないため「ものづくりの足立」をもっと知ってほしいという思いを込めて、この本を出版したそうです。

 「しまや出版」は元々、同人誌の印刷が専門の会社で、当初は同人誌即売会である「コミックマーケット」で売っていたのですが、売れ行きが良かったことから、自らの会社で写真集を出版することになったそうです。

 「しまや出版」の代表取締役・小早川さんによると、社員からは「なんで町工場なんだ」といった声や「社長が勝手に何かやっているよ」という反応もあったそうですが、完成した本を見て納得してくれたそうです。

 写真集「あだち工場男子」は、足立区の東武伊勢崎線・竹ノ塚駅前にある「駅前の本屋まこと」で購入することができますが、本で登場する町工場の一部でも買うことができます。

 町工場でも販売しているのは「普段、町工場に足を運ぶ機会のない人にぜひ、町工場に足を運んでほしいという狙いもある」と、小早川さんは話していました。