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安保理緊急会合 新たな制裁で意見分かれる

2017年5月17日 11:13

 北朝鮮が14日にミサイルを発射したことを受け、国連安全保障理事会は緊急会合を開いた。圧力を強めるため過去の制裁決議を完全に履行することでは一致したが、新たな制裁については各国の意見が分かれた。

 16日の会合では、アメリカや日本などが圧力を強めるため新たな制裁決議が必要との立場を強調した。

 別所国連大使「北朝鮮にさらに圧力をかけて変わらせることが重要だ」

 しかし、アメリカのヘイリー大使は、中国が新たな制裁には慎重姿勢を示していることを明らかにした。

 ヘイリー国連大使「中国とは北朝鮮を説得し制裁強化の方向で協力してきたが、この1週間はその姿勢が見られない」

 一方で、北朝鮮によるICBM(=大陸間弾道ミサイル)が実現に近づくなど、さらなる挑発の動きがあれば、中国は新たな行動をとるとヘイリー大使に伝えてきたという。

 アメリカの働きかけに対し慎重姿勢の中国、そしてロシアの対応に変化が出るかは不透明な情勢。