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豊洲問題専門家会議 地下水の安全対策案

2017年5月17日 21:29
豊洲問題専門家会議 地下水の安全対策案

 東京・豊洲市場の土壌汚染対策の安全性を検証している専門家会議が、建物下の地下空間や地下水の有害物質についての安全対策案を作り、土壌汚染のレベルを環境基準以下に抑えることができるとの見解をまとめたことが分かった。

 豊洲市場では、建物の下に土壌汚染対策の盛り土がされず地下空間が存在していたことや、地下水から環境基準を上回る有害物質が検出されたことなどから、専門家が安全性を再検証してきた。

 関係者によると、専門家会議がまとめた安全対策案では、地下水や土壌から気化した有害物質が出てくるのを防ぐため、地下空間の床をシートやコンクリートで覆い、換気設備を新たに設けて安全性を確保するとしている。

 また、有害物質が検出された地下水対策では、水位を一定に保つ「地下水管理システム」のポンプ機能を強化し、汚染された水を浄化して排水していくという。

 専門家会議は、これらの安全対策を行えば土壌汚染のレベルを環境基準以下に抑えられるとする見解をまとめており、小池知事の移転判断に大きな影響を与えそうだ。