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大規模なサイバー攻撃 世界99か国で被害

2017年5月13日 21:33

 イギリスやロシアなどで12日、大規模なサイバー攻撃があり、各地で被害などが出ている。イギリスのメディアは、世界99か国で7万5000件の攻撃が報告されたと伝えている。

 イギリスでは12日、ロンドンなど各地の病院で一斉にシステムがダウンし、患者のデータにアクセスできなくなるなどの被害が出た。コンピューターウイルスによるものだが、何者による犯行なのかは明らかとなっていない。

 また、ロシアでも、ウイルスの感染が確認され、国営テレビによると、携帯電話会社のコンピューターが感染したほか、内務省もウイルスの攻撃を受けたという。

 イギリスのBBCは、このほかアメリカや中国、スペインなどを含む世界99か国で7万5000件の攻撃が報告されたと伝えている。

 このサイバー攻撃について、アメリカの国土安全保障省は、感染したコンピューターのファイルにロックをかけた上で、解除するために金銭を要求する「ランサムウェア」と呼ばれるソフトが使われたと発表した。

 また、マイクロソフトは「本日、このソフトに対する防御対策を講じた。わが社は、3月にもこのランサムウェアの攻撃を防御するアップデートを配信していて、Windowsをアップデートしているコンピューターは感染しない」としている。