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トランプ氏がFBI前長官を恫喝…異常事態

2017年5月13日 9:03

 アメリカのトランプ大統領は12日、解任したFBI(=連邦捜査局)のコミー前長官に対し、「一連の経緯をメディアに漏らさない方がいい」などと恫喝(どうかつ)する投稿を行った。

 トランプ大統領はツイッターに「コミー氏は報道機関に情報を漏らし始める前に、我々の会話を録音したテープがないと祈った方がいい」と投稿した。一連の経緯を暴露しないようコミー前長官の口封じをはかった形だが、大統領が公然と恫喝をする異常な事態となっている。

<ホワイトハウスの会見>
Q.大統領は会話を録音した?
――大統領からは付け加えることはないということだった。

Q.大統領は脅すのはよくないと思っている?
――私は脅したとは思っていない。

 また、トランプ大統領はメディア批判を連発。ホワイトハウスの説明の矛盾をつく報道が相次いでいることを念頭に「すべての記者会見を取りやめ、正確な回答文を配る方がよさそうだ」とけん制した。

 一方、トランプ大統領は12日、これまでに、ロシアの指導者や企業との間に負債はなく、投資を受けたこともないとする証明書を公表した。ロシアとのつながりを否定する狙いがあるが、アメリカメディアは「意味がない」などと伝えている。