アメリカ政府がシリアのクルド人勢力に対する武器の供与を決めたことについて、トルコのエルドアン大統領が反発した。

　アメリカの国防総省は９日、シリアで過激派組織「イスラム国」と戦う、クルド人勢力が主体の「シリア民主軍」に武器を供与すると発表した。これを受けてシリアのクルド人勢力をテロ組織とみなすトルコのエルドアン大統領は１０日、「『イスラム国』の打倒を別のテロ組織と組んでやるべきではない」「こんなことをすればシリアの未来を脅かすことになる」などと述べ、強く反発した。

　エルドアン大統領は今月１６日に訪米し、トランプ大統領と会談する予定で、この問題についても協議するとみられる。