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活動歴20年以上「田中宏和運動」の野望

2017年5月11日 20:21
活動歴20年以上「田中宏和運動」の野望

 ネットで話題の言葉を取り上げ、話題のウラ側を探っていく「ホットワード」。今回は「活動歴20年以上 田中宏和運動とは?」。

 「田中宏和運動」は、広告代理店に勤める田中宏和さんが同姓同名の人を探し求め、全国の田中宏和さんに会うという運動です。

 キッカケは1994年、プロ野球のドラフト会議で、同姓同名の田中宏和選手が指名されたことでした。同姓同名の選手が指名されたことに喜んだ田中宏和さんは、日本全国の「田中宏和さん」を探し始めました。

 運動を始めてから10年ほどはあまり成果がなかったそうですが、コピーライターの糸井重里さんの勧めで、今まで作った同姓同名をテーマにした年賀状をインターネットで公開したところ、日本各地からたくさんの「田中宏和」情報が寄せられたそうです。田中宏和さんはこの当時のことを「田中宏和ビッグバン」と
呼んでいます。

 糸井さんは「いい遊びを見つけたね」と田中宏和さんに言っていたそうです。

田中さんは運動を通じて、114人の「田中宏和さん」と対面したそうです。さらに80人ほどの「田中宏和さん」の存在を把握しているのですが、時間の都合もあって、なかなか会えずにいるそうです。

 田中宏和さんが集まった時、全員が同姓同名のため、職業や趣味、特技を聞いてニックネームを付けて区別をしているそうです。4月に初めて対面した田中宏和さんは車が好きなので「ドリフトの田中宏和さん」と呼ぶことになったそうです。

 田中宏和運動の最大の目標は「同姓同名の人を一堂に集める」というギネス世界記録の樹立です。現在のギネス世界記録はアメリカで164人の同姓同名の人が集まっているのですが、これを超えることを目標にしているそうです。

 そんな田中宏和さんの元に今月、メールと写真が届いたそうです。

「初めまして。私は山口県に住む田中惠子です。4月24日、息子・宏和を出産しました」

 写真は「生まれたばかりの田中宏和くん」が写っていました。これを見た田中宏和さんは、この運動をやってきて本当によかったと感じたそうです。(解説:デジタル編集チーム 小林整司編集長)