韓国の朴槿恵前大統領の罷免に伴う大統領選挙の投開票が９日に行われ、当選を確実にした革新系最大野党『共に民主党』の文在寅候補が９日夜、勝利宣言した。

　文在寅候補は９日深夜、大勢の支持者の歓声に迎えられて韓国・ソウル中心部の広場に姿を見せ、勝利を宣言した。

　革新系『共に民主党』文在寅氏「明日から私は国民全員の大統領になります。全力を尽くして必ず新しい韓国をつくります。偉大なる韓国、正義のある韓国、誇らしい韓国、堂々とした韓国、その韓国の誇らしい大統領になります」

　一方、文候補を追っていた保守系の洪準杓候補と中道系の安哲秀候補も、それぞれ支持者らの前で事実上の敗北宣言をした。

　保守系『自由韓国党』洪準杓候補「今回の選挙結果を受け入れ、党の立て直しができたことに満足している」

　中道系『国民の党』安哲秀候補「国民の選択を謙虚に受け入れます。変化を望む国民に応えることができませんでした」

　１０日午前０時半時点の開票率は４７．４％で、得票率は、文候補が３９．５％と、２位の洪候補と１３ポイントの差をつけている。選挙管理委員会は、１０日午前８時から選挙結果を確定させる会議を開く予定で、そこで当選者が確定した時点で新大統領に就任することになる。