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森友系列保育園 改善命令期限過ぎる

2017年5月10日 17:55
森友系列保育園 改善命令期限過ぎる

 大阪市内にある森友学園系列保育園の保育士不足問題は、10日が「改善命令」の期限で、締め切りとされる午後5時を過ぎた。保育園には午後5時30分に大阪市の職員が到着し、保育士不足の解消策などについて聴き取りを行う予定。

 これまで保育園側は園長の籠池諄子氏と長男の佳茂氏が対応してきていて、大阪市としては運営法人の「総裁」である泰典氏からも話を聞きたい意向だが、10日も泰典氏が対応するのかどうかはわからない。

 市の規定人数を満たしていないという今回の問題は、問題発覚から1か月になる。この間、大阪市は口頭や文書での指導、改善勧告と手順を踏んできた。ところが一向に保育園側は解消策を示さず、先月29日、「改善命令」の行政処分を受ける事態となった。その改善の期限が10日となる。

 つまり10日に保育士が確保されていなかった場合、いよいよ保育園を休園させるかどうかを審議会を経た上で、大阪市の吉村市長が判断することになる。

 大阪市によると、現在、園には42人の園児が通っているが、もし休園となった場合は子どもたちは「転園」を余儀なくされる。大阪市は11日に保護者への説明会を開く予定だが、転園先の確保は難航しているようで、子どもたちへの影響が心配される。