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仏大統領選 白票と無効票は過去最多11%

2017年5月8日 12:33

 フランス大統領選挙の決選投票が7日に行われ、独立系のマクロン候補が大差で勝利した。極右政党のルペン候補は敗れ、フランスは引き続きEU(=ヨーロッパ連合)に残留することになる。

 内務省によると、マクロン氏は65%以上の票を得て、ルペン氏を大きく引き離し勝利した。マクロン氏は、支持者の前で勝利宣言した。

 マクロン氏「みなさんは勝利した。今夜フランスは勝利した。今夜ヨーロッパ全体と世界が私たちを見ている」

 39歳のマクロン氏は、史上最年少の大統領になると同時に、無所属のため、これまで政権を担ったことのない政治勢力から初めての大統領となる。

 一方、極右政党「国民戦線」のルペン氏は投票締め切り直後に敗北宣言した。

 ルペン氏「国民は変化ではなく今の政治の継続を選んだ。マクロン氏に電話し、祝意を伝えた」

 EU残留を唱える大統領が誕生することで混乱は避けられることになる。マクロン氏は早速、ドイツのメルケル首相と会談する意向を示している。

 一方で、フランス社会の分断は深刻でマクロン氏の半数程度の票をルペン氏が獲得し、一定の支持勢力があることを示した上にマクロン氏もルペン氏も選ばない白票と無効票も計約11%と過去最多となった。投票率も74.62%と下がっていて今後、国を一つにまとめて導いていけるかどうかは不透明。


◇内務省発表・速報値(開票率99.99%)
マクロン氏…66.06%
ルペン氏…33.94%