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民進党と安倍首相 憲法改正めぐり論戦

2017年5月8日 15:48
民進党と安倍首相 憲法改正めぐり論戦

 憲法改正をめぐり、民進党の長妻昭議員は安倍首相が今月3日、「自衛隊の存在を憲法上に位置づける」などのメッセージを発表したことを取り上げて、「国防軍を保持する」などとした自民党憲法草案の柱は取り下げるのかただした。

 長妻議員の追及に対して安倍首相は、メッセージは自民党総裁として発表したとしたうえで、首相として出席している国会では答弁しないとの姿勢を示したため委員会室が騒然となった。

 民進党・長妻議員「例えば9条、自民党憲法草案の国防軍とか、あるいは公共の福祉という文言を、すべて公益および公の秩序に変えるとか、自民党憲法草案の主要な3点については取り下げると、こういう認識でよろしいんですか」

 安倍首相「私が答弁する義務は内閣総理大臣として義務を負っているわけでございます。自民党総裁としての考え方は、相当詳しく読売新聞に書いてありますから、ぜひそれを熟読していただいても」「これはですね、われわれの草案がそのまま通るとは考えていません。3分の2、3分の2が必要なんですから」

 また長妻議員は今月1日から行われた自衛隊による米艦防護について「政府が一切発表しないのはおかしい。政府が責任を負わない危険性がある」とただした。

 安倍首相は「米軍の警護については、米軍のどこが脆弱(ぜいじゃく)かなど作戦上重要な点が明らかになる」として言及を避けた。これに対して長妻議員は「我が国は民主主義の国家で、できる限り国民の理解をいただかないといけない」と指摘した。