×

仏大統領選 世論調査ではマクロン氏優勢

2017年5月7日 22:06

 フランス大統領選挙の決選投票が日本時間の7日午後に始まった。独立系のマクロン候補と極右政党のルペン候補との一騎打ちだが、事前の世論調査ではマクロン氏が優勢となっている。

 マクロン氏は、日本時間午後6時頃、夫人とともに投票所を訪れた。

 マクロン候補「やるべきことはやった。あとは運命に任せる」

 一方、ルペン氏も笑顔で投票に訪れたが、記者団の問いかけには応じず、投票所をあとにした。

 選挙の主な争点は、国内では、高止まりしている失業率の改善と相次いだテロを受けての治安対策。またマクロン氏がEU(ヨーロッパ連合)の統合を進め、移民を受け入れる姿勢であるのに対し、ルペン氏はEUからの離脱と移民の受け入れの制限を主張している。

 事前の世論調査では、マクロン氏が20ポイントほどリードしている。

 しかし、過激な主張を繰り返すルペン氏だけでなく、マクロン氏についても、投資銀行勤務を経験したエリートの代弁者だとの否定的な見方もあり、いずれの候補にも投票したくないとする有権者も一定数いる。

 有権者「きわめて煮え切らない選挙だ。国民全員が迷っている」

 投票は日本時間8日午前3時に締め切られ、遅くとも8日午前中には大勢が判明する見通し。