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中国「人民日報」北の批判に激しく反発

2017年5月6日 2:00

 核問題などをめぐり北朝鮮への圧力を強める姿勢をみせる中国を、北朝鮮側が名指しで批判したことについて、中国共産党の機関紙が激しく反発するなど中・朝の対立が先鋭化している。

 中国共産党の機関紙「人民日報」は、4日の海外版で、「北朝鮮の核心的利益が核開発なら、中国の核心的利益は朝鮮半島の非核化だ」と真っ向から反論。「中国の利益を完全に軽視しているようだ」と強調した。

 また、「アメリカのレッドラインに踏み込もうとしているが、中国の外交努力でまだ引き返す余地があることに感謝すべきだ」と指摘。さらに、「習近平国家主席とトランプ大統領が未来志向で関係構築に踏み出す中、北朝鮮は冷戦時代の考えから抜け出そうとしない」と批判している。

 歴史的に「血盟関係」と言われる中朝関係についても「伝統的な友好にとどまらず、新たな関係を設定すべきだ」と突き放すなど、全面的に北朝鮮の姿勢を批判する異例の論調となっている。