×

福岡県知事「残念」4つの構成資産は除外

2017年5月6日 11:50
福岡県知事「残念」4つの構成資産は除外

 福岡県の『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群が、条件付きで世界文化遺産に登録される見通しとなった。

 文化庁によると、ユネスコ(=国連教育・科学・文化機関)の諮問機関・イコモスが福岡県宗像市沖に浮かぶ『神宿る島』沖ノ島について、「世界文化遺産への登録がふさわしい」と勧告したという。イコモスは「沖ノ島が古代祭祀(さいし)の記録を保存する類いまれな収蔵庫である」などと評価している。

 ただ、構成資産8つのうち、沖ノ島以外の九州本土の宗像大社など4つは「世界的な価値とは認められない」として、除外することを条件にしている。福岡県の小川洋知事は、すべての資産が認められなかったことについて、残念だとコメントしている。

 小川知事「8つの資産が世界遺産にふさわしいと推薦しているので、それができるかぎり維持できるよう、最善を尽くす」

 勧告を受け、今年7月にポーランドで開かれる世界遺産委員会で正式に登録される見通し。