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条件付き登録へ 宗像市長「厳しい内容」

2017年5月6日 4:13
条件付き登録へ 宗像市長「厳しい内容」

 福岡県の「宗像・沖ノ島と関連遺産群」が、8つの構成資産のうち4つについて、世界遺産に登録される見通しになった。

 文化庁は6日未明に記者会見し、福岡県にある「宗像・沖ノ島と関連遺産群」を、イコモスが世界文化遺産に登録するようユネスコに勧告したことを明らかにした。

 この遺産群は8つの構成資産からなり、大陸との海上交流が盛んとなった4世紀から9世紀にかけ、航海の安全を祈る大規模な祭祀(さいし)が行われたことなどで知られている。

 しかし、勧告は考古学的な価値を認めた一方で、信仰についての価値は認めず、4つの資産は対象から除外した。

 これについて宗像市の谷井博美市長は、「一部に限るという条件がつく厳しい内容にとても驚いている。すべてが記載となるよう、最後まで取り組みたい」とコメントしている。

 また、文化庁も、最終審査が行われる7月のユネスコの世界遺産委員会で、全ての構成資産が登録されるよう改めて説明したいとしている。