開発10年…中国初の国産旅客機、試験飛行
中国初の国産中型旅客機が開発から10年を経て、5日、上海で試験飛行が行われた。
試験飛行を行ったのは、中国が初めて国産で製造した中型旅客機「C919」。現地時間午後2時過ぎから行われた試験飛行では、地上3000メートルまで高度を上げながら約1時間半にわたり飛び、無事に着陸した。
C919は、最大190席の中型旅客機で、アメリカのボーイング737やヨーロッパのエアバスA320などと競合するとみられる。
開発を行っている国有企業は、まずは中国で急増している航空機需要を取り込みたい狙いがあるとみられ、中国メディアによると、これまでに国内企業を中心に23社から、570機を受注している。
C919は今後、本格的な生産に入り、早ければ2020年頃に引き渡しが始まるとみられる。