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【賛否両論】駅前ビル屋上にBBQ施設計画

2017年5月5日 19:55
【賛否両論】駅前ビル屋上にBBQ施設計画

 都心で楽しめるバーベキュー施設が広がる中、ある騒動が持ち上がっている。東京都武蔵野市の駅前ビル屋上に設置される予定のバーベキュー施設をめぐり、住民からは懸念の声が上がっている。

 JR中央線と西武多摩川線が乗り入れている武蔵境駅前に建設予定の2階建て建物の屋上に、バーベキューの施設ができる計画がある。バーベキュー施設は駅に隣接する市の所有地に計画され、来年1月に完成予定の2階建てのビルの屋上に設置されることになっている。

 市民からは歓迎の声が上がる一方で、懸念の声もある。

【バーベキュー施設に賛成】

 30代男性「めっちゃうれしいんじゃないですか」

 30代女性「(Q:駅前にできるのは)便利かな。帰りに寄れそう」

【バーベキュー施設に反対】

 70代男性「(Q:どういう所が懸念される)煙、におい。こんな駅の近くじゃなくて広い公園があるものですから、そういう所でやればバーベキューなんか十分だと思う」

 40代女性「駅前なのでバーベキューだと、においとか(気になります)」

 周辺はマンションなどが立ち並ぶ住宅街で、煙やにおいの問題、さらには飲酒による治安の悪化などについて、近隣住民らが不安の声を上げている。

 こうした声に対し、市は無煙ロースターを導入するなど煙を極力出さないような対策を検討しているという。

 武蔵野市総合政策部・名古屋友幸部長「街のにぎわいを創出するために、バーべキューもできる運営形態を、いま考えています。(問題の)1つ、煙については、無煙ロースターを使用することを予定しています」

 また、市民からは別の問題を指摘する声が出ている。ビルの2階には、子ども向けの体操教室と、市役所の出張所である市政センターが入る予定だが、屋上にはトイレがないため、飲酒したバーベキュー客と2階を利用する子どもらが同じトイレを使うことになるという。

 この問題については、2階のトイレ前に管理人を常駐させるなどの案を検討しているという。

 都心で楽しめるバーベキュー施設が広がる中、ビルなどに囲まれた街中の施設では、どのような近隣対策がとられているのか。

 東京・表参道駅に近いシャルール表参道(渋谷区)では、塀を約50センチ高くし、煙や騒音が極力、近隣住民の所へいかないよう配慮したという。焼き台には蓋を設置し、煙が外に行きづらい工夫がされていた。

 街中で増えるバーベキュー施設。近隣への配慮をすることで利用者も気兼ねなく楽しめるものが求められている。