難航か…TPP“米国抜き”会合始まる
アメリカ抜きでのTPP(=環太平洋経済連携協定)を話し合う初の実務レベル会合が2日、カナダ・トロントで始まった。11か国の足並みがそろうかどうかが焦点になっている。
会合に先立って日本の交渉団は2日午前、遅れて到着したシンガポールを除く9か国との個別の会談に臨んだ。日本は11か国でのTPP発効を視野に議論を進める意向を伝えたものとみられるが、マレーシアやベトナムなどのアジア各国は、アメリカ抜きのTPPには後ろ向きで、調整には難航も予想されている。
片上TPP首席交渉官「日本の基本的な考え方、これについての共通の認識がはかれるように最大限努力したい」
オーストラリアやニュージーランドは交渉の行方を不安視しているということで、日本は会合での主導権を握って議論をまとめていきたい方針。