×

長嶺大使、尹外相に慰安婦像の撤去を求める

2017年5月3日 2:32
長嶺大使、尹外相に慰安婦像の撤去を求める

 先月、ソウルに帰任した長嶺駐韓国大使は2日、帰任後初めて韓国の尹炳世外相と会談し、釜山の日本総領事館の前に設置された慰安婦像の撤去を求めた。

 長嶺大使は2日、ソウルで尹外相、アメリカのナッパー大使代理と会談し、北朝鮮問題での連携を確認した。韓国外務省関係者によると、長嶺大使はこのあと、尹外相と個別に会談し、釜山の日本総領事館の前に設置された慰安婦像の撤去を求めた。

 これに対し、尹外相は「すべての当事者が慰安婦合意の趣旨と精神を尊重する必要がある」と、これまでの立場を改めて説明したという。

 長嶺大使は慰安婦像設置の対抗措置として、今年1月に日本に一時帰国。先月、帰任したあと、閣僚と会談したのは初めて。

 慰安婦合意をめぐっては世論の反発が根強い上、大統領選挙の有力候補も再交渉や破棄を主張していて、像の撤去が実現する見通しは立っていない。