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気象庁レーダー、降水ないのに猛烈な雨表示

2017年4月30日 15:16
気象庁レーダー、降水ないのに猛烈な雨表示

 気象庁のレーダーで実際は雨が降っていないのに猛烈な雨が降っているかのように観測される現象が起きていて、気象庁が対策をしている。

 気象庁によると、ホームページなどで公開している雨の強さを示す「高解像度降水ナウキャスト」の画面で、30日午前1時ごろから朝鮮半島東部の日本海で、1時間に80ミリ以上の猛烈な雨が降っているとのデータが表示された。しかし気象衛星の観測では当時、この付近には雨雲はなかった。気象庁は、実際には降っていない雨がレーダー画面に映る「非降水エコー」という現象とみている。

 気象庁は、全国のレーダーから発射し、雨や雪の粒に反射した電波から降水の強さや範囲などを観測しているが、温度や湿度、波のしぶきなどの影響で電波が異常に屈折すると「非降水エコー」が起こるという。

 気象庁は30日朝からデータを補正する対策を行い、公開している。