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トランプ大統領、北非難「中国の願い軽視」

2017年4月29日 12:26

 北朝鮮をめぐり緊張状態が続く中、北朝鮮は29日朝、弾道ミサイルを1発発射したが、失敗したとみられる。アメリカのトランプ大統領は政権発足100日という節目を前にした北朝鮮のミサイル発射について「最悪だ」と非難した。

 トランプ大統領はツイッターで、「きょうのミサイル発射は失敗だったが『最悪だ』」と反発した。また「北朝鮮は、中国と非常に尊敬するべき習近平国家主席の願いを軽視した」として、アメリカと協調し対応にあたる中国の意向を無視してミサイル発射に踏み切ったと非難した。トランプ大統領は前日にも、「北朝鮮と大きな衝突に至る可能性は間違いなくある」と強い言葉で北朝鮮をけん制していた。

 一方、この日、国連本部ではアメリカが主導して北朝鮮への対応を協議する安全保障理事会の外相級会合が開かれていた。

 アメリカ・ティラーソン国務長官「北朝鮮が東京・ソウルを核攻撃する現実的な脅威がある。ミサイル開発などを支える団体・個人へ制裁強化と新たな制裁が必要だ」

 ティラーソン国務長官は北朝鮮を「経済的に孤立させるべきだ」などと新たな制裁措置の必要性を強調した。また「さらなる挑発行為があれば断固たる措置をとる」と繰り返していて、制裁強化に向けて各国に働きかけを強めていくものとみられる。