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安保理外相級会合始まる…北朝鮮の非核化は

2017年4月29日 0:14

 北朝鮮の核問題への対応をめぐって日本時間28日午後11時すぎから、国連の安全保障理事会で、アメリカ、中国、日本などの外相級が出席する会合が始まった。

 安保理に常任理事国の外相級がこれだけ集結するのは異例の事。議長国のアメリカが北朝鮮の問題を話すためにアレンジした肝いりの会合で、経済制裁を強めていく事を確認したい考え。

 米・ティラーソン国務長官「北朝鮮への新たな制裁が必要だ。現行の制裁も強化すべきだ」

 ティラーソン国務長官は、安保理に先立ち日米韓の外相会談で連携を確認。この後は中国と個別会談を行うなど国連の場をフル活動して働きかけを強めている。

 アメリカの呼びかけに中国、ロシアが協力するのかを知る鍵は会議の参加者。最近、協力姿勢をみせている中国は外相が参加している。中国の王毅外相は会見を開き、「大事な会議なのでしっかり対応していく」と述べた。

 一方、ロシアは外相は来ていない。実は、シリア問題をめぐり、国連ではアメリカとロシアが激しく言い争うなど非常に険悪な状態。国連関係者は「米中が接近する一方、米露の溝が広がっている象徴だ」と話している。

 アメリカとしては中国を味方につけた中、ロシアの協力をどれだけ引き出せるかが焦点といえそうだ。