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攻撃演習の動画を放送 北朝鮮の狙いは?

2017年4月28日 18:07

 北朝鮮の国営テレビは28日午後、25日の軍の創建記念日に金正恩委員長立ち会いのもとで行われた攻撃演習の動画を放送した。放送の狙いについて、韓国・ソウルから藤田賢治記者が伝える。

 北朝鮮は演習の後はまず写真を公開し、その後動画を放送することが多く、今回もその流れに沿った放送。あらためて軍事力を誇示する狙いがあるとみられる。

 今回、動画が放送された攻撃演習は、金正恩委員長が現場視察し、砲兵部隊と海軍、空軍が参加したもので、過去最大規模の演習とされている。放送は「敵が我々の警告にもかかわらず軍事的な冒険の道に出るなら、強力な核先制攻撃で侵略の牙城を地球上からなくす」と威嚇している。

 大規模な演習で軍事力を誇示し高まるアメリカの圧力に屈していないとアピールする狙いがあるが、一方で、韓国軍の関係者は攻撃演習について「本来隠れて移動し攻撃を加える自走砲を300門も1か所に集結させている。実戦であれば空からの一撃で全滅させられ、訓練としては意味がない」としている。