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あす就任100日 トランプ大統領の評価は

2017年4月28日 18:04

 29日、就任から100日を迎えるアメリカ・トランプ大統領は、28日も2つの大統領令に署名するなど、成果のアピールに躍起となっている。現地で取材している井上幸昌ワシントン支局長に聞く。

■トランプ政権の100日をどうみるか

 中身のない「張りぼて」のような政治が続いているとみている。ホワイトハウスは、ホームページにTPP(=環太平洋経済連携協定)からの離脱など政権発足100日の成果を誇るページをつくるなどアピールしているが、実は選挙中に約束した目玉公約はほとんど載っていない。

 トランプ大統領は「歴史的なペース」で法案を成立させたと胸を張るのだが、アメリカメディアは「重要な法案は1つもない」と一刀両断。そうした政治にトランプ支持者もじわじわと離れ始めていて、支持率は就任100日目の時期としては史上最低の40%となっている。

■今後のトランプ政権はどうなっていくのか

 やはり、大統領を支えるキーマンたちの動向が大きなカギになる。安全保障については軍出身のマクマスター大統領補佐官が掌握していて、関係者からは日米関係も含め「心配ない」との声が聞かれる。

 ただ、内政の面では今後も税制改正や予算編成などで「穏健派」のクシュナー上級顧問側と「強硬派」のバノン首席戦略官側が衝突することも予想され、混乱に拍車がかかる可能性も秘めている。