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トランプ氏、北と「大きな衝突の可能性」

2017年4月28日 12:54

 アメリカのトランプ大統領は27日、ロイター通信とのインタビューで、核やミサイル開発をエスカレートさせている北朝鮮に対し、「大きな衝突に至る可能性がある」と述べ、強く警告した。

 トランプ大統領は「北朝鮮と大きな衝突に至る可能性は間違いなくある」と述べ、武力衝突の可能性にも言及し、北朝鮮に対しこれまでにない強い表現で警告した。また、「外交的な努力を目指すが、それはとても難しい」との認識も表明した。

 トランプ大統領は武力行使を含めたあらゆる選択肢があるとこれまでにも表明しているが、就任後、見直しを進めてきた北朝鮮政策について、「まもなく発表する」と述べている。

 また、議会上院の公聴会で証言したハリス太平洋軍司令官も「朝鮮半島の危機は私が見てきた中で最も深刻だ」と述べた。さらに、北朝鮮が近い将来、ICBM(=大陸間弾道ミサイル)の技術を手にするとの見通しを示し、警戒感を強めている。

 一方、ティラーソン国務長官は中国側から、さらなる核実験を行えば、独自制裁を科すと北朝鮮側に警告した、と説明を受けたと話した。

 ティラーソン国務長官「中国側とは毎週、重要なやりとりをしている。核実験を行えば独自制裁を科すと北朝鮮に伝えたと中国から聞いた」

 また、ティラーソン長官は金正恩委員長について「冷酷で殺人者だが、気は狂っていない」と述べ、北朝鮮との対話は可能との認識をにじませた。