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川の洪水危険度HPで公開 全国2万河川

2017年4月28日 16:49

 局地的な大雨による中小河川の氾濫が増えていることから、気象庁は、全国にある、ほとんどの河川の洪水危険度を5段階に色分けしてホームページで公開することになった。

 去年の台風10号では岩手県岩泉町を流れる小本川が氾濫して高齢者施設で多くの死者がでるなど、近年、局地的な大雨の増加によって中小河川でも氾濫被害が相次いでいる。

 現在、国が管理する利根川や信濃川など大きな河川では、国交省と気象庁が雨量や細かい水位データなどを使って洪水警報を出している。しかし、川の長さが短い中小河川では主に雨量データのみを使って洪水警報を出しているため、空振りも多いのが実情。

 このため気象庁は、中小河川でも洪水の危険性を正確に予測できるように技術改善をおこなった上で、ホームページで3時間先までの川ごとの危険度の高まりを5段階に色分けして表示し、自治体や住民に役立ててもらうことにした。対象となるのは2万河川で、全国にある長さの短い中小河川も含め、ほぼすべての川が網羅されている。