２７日、アメリカ・ニューヨーク株式市場のダウ平均株価は、大手ＩＴ企業の決算への期待が高まったことなどを受けて、６ドルあまり値を上げた。ナスダック総合指数は過去最高値を更新している。

　２７日のニューヨーク株式市場でダウ平均株価は前日比６ドル２４セント高の２万０９８１ドル３３セントで取引を終えた。ハイテク株が中心のナスダック総合指数も２３．７１ポイント上げて６０４８．９４と、過去最高値を更新した。

　この日は、市場終了後にアマゾン・マイクロソフト・インテルといった大手ＩＴ企業が発表する予定の決算への期待が高まり、市場では買いが広がった。一方で、２８日に期限を迎える暫定予算の行方次第で政府機関の閉鎖が現実味を帯びてきたことで、リスクを回避する動きも広がり、相場の上値は重い状態が続いた。週前半に株価が大きく値を上げたことも、利益確定の売りを生んでいる。

　市場関係者は「来週はアップルなどの主要企業の決算のほか、５月５日に発表されるアメリカの雇用統計などをめぐって市場が動いていくだろう」と話している。