２５日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は、発表された企業決算が市場予想を上回った他、２６日に発表されるトランプ大統領の減税策への期待が根強く、ダウ平均株価は前日終値から２３２ドル２３セント値を上げ２万０９９６ドル１２セントで取引を終えた。

　ハイテク株が中心のナスダック総合指数も４１．６７ポイント上げて６０２５．４９と、史上初めて６０００の大台を超えた。

　この日は、発表した決算が市場予想を上回った建設大手のキャタピラーや外食大手のマクドナルド、化学のデュポンなどが買われ、ダウ平均株価を大きく押し上げた。また、２６日にトランプ大統領が行う予定の大規模な法人税減税を含む税制改革案発表を前に景気上昇への期待が膨らみ、市場の追い風となった。

　そのため、ダウ平均株価は約５週間ぶりに２万１０００ドルを超える場面もあった。またナスダックも、アップル、フェイスブックなどの大手ＩＴ企業が引き続き買われ、史上初めて６０００の大台を突破している。

　市場関係者は「企業決算を背景にアメリカ経済への期待値は高く、しばらくこうした流れが続くのではないか」と話している。