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今村復興相辞任 党内外からの反応は…

2017年4月26日 17:56
今村復興相辞任 党内外からの反応は…

 東日本大震災について「まだ東北だったから良かった」と発言した今村復興相が26日、辞任した。安倍首相は自らの任命責任を認め、国民に陳謝した。国会記者会館から政治部首相官邸キャップの青山和弘・日本テレビ解説委員が伝える。

 問題の発言から半日という異例の早さで更迭された今村復興相。安倍首相は政権へのダメージを最小限に抑えたい考え。

 安倍首相「任命責任はもとより内閣総理大臣たる私にあります。こうした結果となりましたことに対しまして、国民の皆様に心からおわびを申し上げます。結果を出すことによって国民の皆様の信頼を回復したいと考えています」

 後任には「被災地に寄り添える人物」ということで、福島県選出の吉野正芳衆議院議員が就任した。政府・与党内にもほとんど、今村復興相の発言に擁護論はないが、今村復興相が所属する派閥の会長、二階幹事長は「多少の思い上がりがあった」とする一方で、大臣辞任の必要性については懐疑的な見方を示した。

 自民党・二階俊博幹事長「言葉の誤解はない方がいいに決まっているけど、そういうことがあった場合にはいちいち首を取るまで張り切っていかなくてもいいんじゃないか」

 今村復興相の発言は単なる「言葉の誤解」なのか。二階幹事長のこの発言も今後、波紋を広げそうだ。

 一方、野党側は、今村復興相の発言は単なる気の緩みではなく、そもそも資質に乏しい入閣待望組を起用した安倍首相の責任だと追及している。

 民進党・安住代表代行「(被災地に)関わってきた人でない人たちが復興相を3代続けてやったということなんですよ。それはなぜなんですかってことなんですね」

 閣僚らの失言や不祥事が相次ぐ中、今後、安倍首相の人事のやり方、そのものも問われることになる。