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JR福知山線事故から12年 慰霊の祈り

2017年4月25日 14:15
JR福知山線事故から12年 慰霊の祈り

 乗客106人が死亡したJR福知山線の脱線衝突事故から12年となる25日、現場には多くの遺族らが訪れ、犠牲となった人たちを悼んだ。

 2005年4月25日午前9時18分に起きた事故では、乗客106人と運転士が死亡し、562人が重軽傷を負った。現場には多くの遺族らが訪れ、決して癒えることのない悲しみとともに祈りをささげていた。

 大学生の息子を亡くした・小前恵さん(61)「事故当時にすごく小さかった子がことし社会人になったという話をしていて、年数っていうのはすごく早く感じました」

 長女を亡くした大森重美さん(68)「同じような遺族が出ないように安全な社会にしていけたらいい。風化しないように私たちが声をあげていくしかない」

 電車が衝突したマンションは一部保存に向けた解体工事が進んでいて、9階建てだったマンションは4階の高さまでしか残っていない。事故の記憶が薄れることを危惧する遺族がいる一方で、マンションをなくしてほしいという人がいるのも現実。