×

辺野古の護岸建設着手 知事は対抗策を検討

2017年4月25日 10:49
辺野古の護岸建設着手 知事は対抗策を検討

 沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設先とされる名護市辺野古で、国は25日朝から、埋め立て予定地の周りを取り囲む護岸建設に着手した。1996年に日米両政府が普天間返還に合意してから21年を経て、ついに海の埋め立て工事が始まり、県などの反発がさらに強まりそうだ。

 辺野古のアメリカ軍キャンプ・シュワブの周辺では25日午前9時20分、クレーン車が護岸の土台となる石材を海に投下する作業を始めた。護岸は埋め立て区域の周りを取り囲む外枠となるもの。

 国は今後、約4年をかけて護岸を建設し、早ければ1年以内にも、護岸が完成した区域から内側に土砂を投入して埋め立てる計画。

 一方、キャンプ・シュワブのゲート前では反対する市民らが抗議の声を上げている。沖縄県の翁長知事も強く反発しており、工事の差し止め訴訟のほか、海の埋め立て承認を改めて「撤回」するなどの対抗策を検討している。