×

今村復興相が辞任の意向 “震災発言”謝罪

2017年4月25日 22:15
今村復興相が辞任の意向 “震災発言”謝罪

 今村復興相は25日夜、東日本大震災について「まだ東北だったからよかったものの、首都圏に近かったら莫大(ばくだい)な被害があった」と述べた。今村復興相はその後、発言を謝罪し、復興相を辞任する意向を固めた。

 今村復興相は自らが所属する自民党二階派のパーティーで講演し、東日本大震災の死者・行方不明者数や被害総額について触れた後、次のように発言した。

 今村復興相「これがまだ東北でですね、あっちの方だったからよかったものの、これがもっと首都圏に近かったりすると、莫大なですね、損害に」

 今村復興相はその後、発言を撤回し謝罪した。

 今村復興相「私の大変不適切な発言と表現といったものにつきまして、深く反省し、みなさま方におわびを申し上げます。申し訳ありませんでした」

 また、同じ会場で挨拶した安倍首相も陳謝した。

 安倍首相「(今村大臣から)東北の方々を傷つける極めて不適切な発言がございましたので、総理大臣としてまずもって、冒頭におわびをさせていただきたい」

 しかし今村復興相に対しては与野党双方から進退を問う声が上がっていた。

 公明党・大口国対委員長「政治家としてしっかり自らのこの在り方について、出処進退について、よく考えるべきであると思います」

 民進党・福山幹事長代理「即刻辞任していただくしかないと思いますし、復興大臣としても国会議員としても、私はこの方は適切ではないと思います」

 こうした声を受けて今村復興相は25日夜、復興相を辞任する意向を固めた。安倍首相は現在、後任の選定に入っていて、26日午前中には新たな復興相の認証式が行われる見通し。