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「外交青書」慰安婦像設置に「極めて遺憾」

2017年4月25日 20:38

 外務省は日本外交の取り組みをまとめた今年度版の「外交青書」をとりまとめ、岸田外相が25日の閣議で報告した。韓国・釜山の日本総領事館前に慰安婦像が設置された問題について、「極めて遺憾」と表記した。

 外交青書では、慰安婦問題について、「2015年12月末に最終的かつ不可逆的に解決されることが確認された」と振り返り、「日韓合意にかかわらず、慰安婦像が設置されたことは極めて遺憾」と表記した。

 また、挑発行動を続ける北朝鮮については、去年、2回の核実験、20発を超える弾道ミサイルの発射があったと指摘して、「核・ミサイル能力の増強は、日本及び国際社会の新たな段階の脅威」と位置づけた。

 さらにマレーシアでの金正男氏殺害事件にも言及し、「日本は関係国と連携し、情報収集・分析に努めている」とした。

 一方、中国については「透明性を欠いた軍事力の増強や宇宙、サイバー空間における独自の活動も国際社会において注視されている」と指摘している。