×

仏 マクロン候補とルペン候補が決選投票へ

2017年4月24日 11:13

 フランス大統領選の第1回投票が23日に行われ、独立系のマクロン候補と極右政党のルペン候補が決選投票に進むことになった。

 内務省によると、開票率96%での得票率(日本時間24日午前9時半現在)は、独立系のマクロン候補が23.89%、極右政党党首のルペン候補が21.43%で、2人はともに早々に勝利宣言した。

 EU・ヨーロッパ連合の統合を訴える独立系のマクロン候補の会場には、フランス国旗とともにEUの旗を振って喜ぶ支持者も目立った。一方、EU離脱を唱えるルペン候補は勝利宣言で、国境の管理を徹底し国民に団結するよう呼びかけた。一方で、真っ向から主張が異なる両候補だが、勝利宣言で共通していたのが「既存の政治システムの打破」。

 これまで政権を担ってきた主要政党の候補が、いずれも敗れるという異例の結果が国民の既存の政治に対する不満の高まりを改めて示す形となった。

 来月7日には決選投票が行われるが、フィヨン氏ら敗北した候補は早くもマクロン氏支持を表明していて、極右政党のルペン候補の当選を阻む包囲網が形成される見込み。