北朝鮮の挑発行為が止まらない中、海上自衛隊とアメリカ海軍の共同訓練が始まった。

　防衛省によると海上自衛隊の護衛艦「あしがら」と「さみだれ」の２隻がアメリカ軍の原子力空母「カール・ビンソン」やミサイル駆逐艦などで構成する艦隊と２３日から共同訓練を始めた。

　「カール・ビンソン」は今月８日にシンガポールを出港し、朝鮮半島の周辺海域に向けて航行している。海上自衛隊の護衛艦２隻は２３日、西太平洋で合流し、ともに東シナ海を北上しながら数日間にわたって艦船の陣形を整える戦術の確認や通信訓練などを行う。

　共同訓練をすることで強固な日米同盟をアピールし、挑発行為を続ける北朝鮮への圧力を一層強めるとともに、中国に対しても北朝鮮への働きかけを強めるようけん制する狙いもあるとみられる。