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10歳未満男児が脳死判定5人に臓器提供へ

2017年4月22日 21:12
10歳未満男児が脳死判定5人に臓器提供へ

 埼玉医科大学総合医療センターで21日、10歳未満の男の子が、脳死と判定され臓器が提供されることになった。

 脳死と判定されたのは、埼玉医科大学総合医療センターに入院していた6歳以上10歳未満の男の子。日本臓器移植ネットワークによると、男の子は頭にけがをして集中治療を受けていたが、回復が難しい状態になった段階で家族から臓器提供の申し出があり、21日午後7時22分、脳死と判定されたという。会見では家族の言葉が紹介された。

 家族のコメント「たくさんの方々に愛され眩(まぶ)しい程キラキラしていた息子が、どこかで誰かの未来のために役立ち、共に生きていけることを私たちは誇りに思います」

 男の子の心臓、肺、肝臓、すい臓、腎臓は22日に摘出され、東京、愛知、福岡の5人の患者の元に運ばれた。10歳未満の子供からの臓器提供は全国で8例目となる。