パリ銃撃 過去に何度も警官殺害を企て
20日、フランス・パリのシャンゼリゼ通りで警察官が銃撃された事件で、射殺された男が、過去に何度も警察官の殺害を試みていたことが分かった。
地元メディアによると、男はカリーム・シュルフィ容疑者で、今年2月に警察官殺害を企てた疑いで逮捕されたものの、証拠不十分で釈放されていた。
また、2005年にも2件の警察官への殺人未遂で有罪判決を受けていた。捜査当局は、男の関係先を捜索するなどして犯行の動機を調べている。
一方、事件を受けてフランス大統領選の有力候補、極右政党党首のルペン氏が、改めてこれまでの治安対策を批判した。
ルペン氏「これまでの2つの政権とは、正反対の方向に進むべきだ」
今回の事件を受けて、ルペン候補への支持がさらに広がる可能性が指摘されていて、同じく有力候補のマクロン候補は、「恐怖に流されないでほしい」と慎重な判断を呼びかけた。
また、現職のカズヌーブ首相も異例の呼びかけを行った。
カズヌーブ首相「ルペン氏は、自分の党がテロ対策の全法案に反対したことを国民に示していない」
投票は23日に行われるが、事件の影響が注目される。