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日米財務相会談“為替の安定重視”認識共有

2017年4月21日 19:51

 G20(=財務相・中央銀行総裁会議)に出席するため、アメリカ・ワシントンを訪れている麻生財務相は20日、トランプ政権のムニューシン財務長官と会談した。焦点の為替相場については安定が重要だというこれまでの認識を共有した。

 麻生財務相はムニューシン財務長官との会談後、「為替市場の過度な変動や無秩序な動きは経済の安定に悪影響を与える」と述べ、為替相場の安定が重要だという従来の合意を確認したことを強調した。

 これまでトランプ大統領がアメリカの輸出に不利となるドル高をけん制する発言を繰り返していたため、日本側はアメリカ側の発言を警戒していた。しかし為替については首脳レベルではなく、財務相同士で対応することを確認したという。

 これは貿易赤字の解消を掲げるトランプ大統領が、為替の問題で日本に直接圧力をかけてくることを防ぐ狙いがある。また、会談では核とミサイル開発で挑発を続ける北朝鮮への対応を念頭に、日米で緊密に協力して経済制裁を実施していくことを確認したという。