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ヘリ墜落 長野県警、警視庁応援で態勢強化

2017年4月20日 21:36
ヘリ墜落 長野県警、警視庁応援で態勢強化

 登山者が増える大型連休に備え、長野県警は20日、警視庁のヘリコプターの応援を受けると発表した。3月の長野県の消防防災ヘリの墜落事故を受け、態勢の強化を図った。

 去年5月の大型連休中に救助活動に当たった長野県警ヘリ「やまびこ2号」。これと同じ型の機体、東京・警視庁のヘリコプター「おおとり4号」が来月1日から8日間、信州まつもと空港にある県警の航空隊基地に配備される。警視庁のパイロットと整備士が2人ずつ、それに救助隊員の合わせて5人も派遣される。

 これは先月5日、県の消防防災ヘリ「アルプス」が墜落した事故を受けて県警が警視庁に要請したもので、登山者が増える大型連休中の出動に備える。山岳救助に関しては標高3000メートル級の高い山に慣れていないため、比較的標高の低い山での活動を予定している。県警は標高が高い山での救助活動は隣接する県に応援を要請するという。

 県警によると去年の大型連休中の山岳遭難で、県警ヘリが11件、消防防災ヘリが2件の救助活動に当たっている。今年は、中央アルプスや北アルプスなどで去年と同じ時季よりも倍の雪が残っているため、県警は県などと連携して安全な登山を呼びかけている。