自民党の中川俊直衆議院議員が女性問題をめぐって経済産業大臣政務官を辞任したことをめぐり、野党側が国会で中川議員本人の説明を求め、審議に影響が出ている。

　国会審議にも影響が及び始めたことを受けて、与党内にも中川議員の議員辞職は避けられないとの見方が出ている。

　野党側が中川議員本人が政務官辞任をした理由などについて説明するよう求め、２０日に予定されていた参議院の経済産業委員会は、開かれなかった。

　民進党・榛葉参院国対委員長「政務官の首切るんですから、相当しっかり説明してもらわないとつじつまあわない。議員やめた方がいいと思いますね、自民党のためにも、国会のためにも」

　２１日は衆議院でも経済産業委員会が予定されているが、野党側はここでも中川議員の説明を求める方針で、与党側は難しい対応を迫られている。

　こうした中、与党内からも厳しい声が上がっている。

　公明党・漆原中央幹事会会長「まことに残念な話ですよね。国会審議に影響を及ぼさないようにしなくちゃならないし、自分の身辺はきちんとしておくべきだと思います」

　自民党・二階幹事長「中川なんて見たことないしさ。だから本当にしっかりおやりになったらよかったのになということを思うだけ。（議員辞職については）ご本人が判断することであって、党がどうこうと言う問題ではないんですよね」

　またある自民党幹部は「議員辞職ということになってもしょうがない」と話している。与党内にも国会審議や７月の都議会議員選挙への影響を抑えるためにも中川氏の議員辞職は避けられないとの見方が出ている。