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元台北市議が出頭 日本人技師像の頭部切断

2017年4月18日 0:49

 台湾で、日本統治時代にダムの建設に貢献した日本人技師の銅像の頭部が切り取られた事件で、台湾の元市議会議員が警察に出頭した。

 台南市の公園で16日、日本と台湾の友好の象徴として設置されていた日本人技師・八田與一氏の銅像の頭部が切り取られているのが発見された。八田氏は日本が台湾を統治していた1930年に、当時アジア最大規模の烏山頭ダムを完成させ、台湾南部の米作りの発展に大きく貢献した。

 この事件で17日、台北市の元市議会議員の男性が警察に出頭した。男性は自身のフェイスブックで、「私がやりました」などと、銅像を壊したことを認めている。また、抗日運動の英雄とされる人物の名前を書き込んでいることなどから、銅像を壊したことは反日的なアピールだった可能性もあり、警察が動機など詳しく事情を聞いている。