政府は１８日、原子力規制委員会の田中俊一委員長の後任に、更田豊志委員長代理を起用する人事案を、衆参両院の議院運営委員会の理事会に提示した。原子力規制委員会の田中委員長は、今年９月で任期満了となる。

　原子力規制委員会は、福島第一原発事故の翌年、事故を防げなかった経済産業省原子力安全・保安院や内閣府原子力安全委員会を再編して発足した。後任の委員長に選ばれた更田豊志委員長代理は、発足当時から初代委員長の田中氏とともに委員を務め、新規制基準の策定や、原発の設備などの安全対策の審査を担当してきた。

　また、更田氏に代わる新たな規制委員には山中伸介・大阪大副学長をあてる。今後、国会での同意が得られれば、両氏は９月に就任し、田中氏は退任することになる。