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安倍×ペンス 少人数“35分間の会談”も

2017年4月18日 17:52
安倍×ペンス 少人数“35分間の会談”も

 安倍首相は18日、来日中のアメリカのペンス副大統領と会談し、トランプ政権が武力行使の選択肢も含めて北朝鮮に圧力を強めている姿勢を改めて評価した。

 緊張が続く中で行われた会談、軍事的な圧力によって北朝鮮に核ミサイル開発をやめさせるというアメリカ政府の今の路線を確認するものとなった。

 安倍首相「北朝鮮が真剣に対話に応ずるように圧力をかけていくことも必要です。トランプ政権が戦略的忍耐という考え方ではなく、全ての選択肢がテーブルの上にあるという考え方で対処しようとしていることを日本は評価する」

 「日本が海の向こう(北朝鮮)から挑発を受け続けている厳しい状況を理解しています。アメリカは100%日本とともにある」-ペンス副大統領はまた「平和は力によってのみ初めて達成される。日本や他の同盟国と共に、力を通じての平和の達成に連携していきたい」と話した。また両者は中国に対して、さらに大きな役割を果たすよう働きかける必要性で一致した。

 今後の北朝鮮の出方やアメリカ軍の態勢などについて、具体的な意見交換は1時間の昼食後に35分間、人数を絞って行われた。この少人数会合の内容については明らかにされておらず、突っ込んだ話し合いがあった可能性もある。

 今回の会談は日米両国の北朝鮮に対する強い姿勢をアピールするものとなったが、政権幹部は「トランプ政権は圧力を強めても実際に武力行使するつもりはほとんどない」と語っている。

 その一方で、北朝鮮が核ミサイル開発をやめずアメリカの限界点を超えれば武力行使の可能性も否定できないとみている。万が一の際、安倍首相はアメリカ政府にどのような姿勢で対するのか。緊密な連携の上にきちんとものを言う姿勢も求められる。